四則混合計算

四則混合計算とは、たし・ひき・かけ・わり算が含まれる計算のことです。

 計算のルール

計算の順序は約束があります。1つずつ見ていきましょう。

・(原則)左から順番に!

5+3−4+2−3
8−4+2−3
4+2−3
6−3

という感じで左から順に計算していきます。でも、「+と( )の省略」というところでも書いたように、実はこれって、正負のたし算だったんで、加法の交換法則(「正負の数のたし算」で説明)を使うと楽にできるんですね。

5+3−4+2−3
5+3+2−4−3
10−7

もちろん、正の部分どうしのたし算と負の部分どうしのたし算は、「原則左から」を使っています。
(でも、実は結合法則というのも使っています)

全部、かけ算・わり算のときも「原則左から」は使えます。

7×9÷3×2÷6
63÷3×2÷3
21×2÷3
42÷3
14

という感じですね。でも、「わり算は逆数のかけ算」を使うと「約分できまくり」なんで、結構計算は楽にできますよ。では、次です。

・かけ算,わり算は先に処理

7+3×2−2
7+6−2
13−2
11

上ではかけ算を例にあげてやりましたが、わり算でも同じです。先にしてください。次の例も見ておきましょう。

7×318÷2
21−9
12

かけ算とわり算が2つありますね。こんなときは、同時に処理します。では、さらに次です。

・( )の中を先に処理

9×(7−3×2)−5
9×(7−6)−5
9×1−5
9−5

( )の中を先に計算していってください。そのときもちろん「原則左から」と「かけ・わりの先処理」はきちんと守ってね。

次のように{ }を使うときもあります。{ }は( )と見分けをつけるようにするために使います。これも、{ }が先で、{ }の中に( )があるので( )が一番最初!

7−{(6−3)×2}+5
7−(3×2)+5
7−6+5
1+5

{ }の中の( )がなくなったら、{ }を( )に変えるのが一般的ですね。(変えなくても影響ないですが・・・)

<注意> 
正負の数のときに、(+6)や(−3)のように、( )を使う習慣があります。この( )は「+と6で1かたまりの数」、「−と3で1かたまりの数」という意味で、「先に計算」という意味ではありません。(というか、計算できないし・・・)
このとき、「先に計算」という( )は{ }を用いています。例えば、

(+7)−{(−3)−(−5)}×(+2)

という感じですね。

{ }のほかに[ ]もあります。

[  {  (  )  }  ] 

という順になります。ぎりぎり、ここくらいまでかな。これ以上「かっこ」を使うと見ばえがよくないですからね。では、かっこの名称を書いておきますね。書いておかないと読むときに困りますからね。

かっこ

読み方(名前)

( )

小かっこ

{ }

中かっこ

[ ]

大かっこ

ですよ。

 3つの法則

さて、上でも出てきたように「交換法則」というのがありましたね。そのほかにも、「結合法則」、「分配法則」というものがあります。計算が楽にできるようにと結構、無意識で使ってるんですよね。

「交換法則」を含めて1つずつ紹介しますね。

・交換法則

(加法の交換法則)
×× (乗法の交換法則)

「7たす3」も「3たす7」も同じ! 「7かける3」も「3かける7」も同じ!

というやつですね。かけ算とかでは、結構無意識に使っちゃったりしますね。「ひちさんにじゅういち」というよりも、「さんしちにじゅういち」というほうが言いやすいと無意識に使いませんか?

・結合法則

○+□+△=□+○+△ (加法の結合法則)
○×□×△=□×○×△ (乗法の結合法則)

これは、「原則左から」を打ち破る法則です。

さて、結合法則や交換法則を使って計算が楽にできるか、やってみましょう。

8×97×125

これを例にとって、やって見ましょう。まず、苦労することを確認!

8×97×125=776×125=97000

8×97も暗算ではしんどいし、次に(3けた)×(3けた)の計算が待っているんですよ。「ぞっ〜!」としますね。

8×97×125
8×125×97 (交換法則を使った)
1000×97 (左から計算した)
97000 (左から計算した)

8×125はしんどいですが、やってしまうと後は楽ですよね。ちなみに、覚えておいた方がいい計算を書いときますね。

2×5=10

4×25=100

8×125=1000

では、結合法則を使うとどんないいことが・・・ 上の方で「結合法則を使っている」といいましたよね。

5+3−4+2−3
5+3+2−4−3
10−7

これです。どこで、どんな法則を使っているのか見てみましょう。

5+3−4+2−3
5+3+2−4−3 (交換法則を使った)
8+2−4−3 (左から計算しました。)
10−4−3 (左から計算して、次は10−4のはずが・・・)
10−7 (後ろを先にしています。これは結合法則を使いました)

・分配法則

(○□)×△

×△×△

△×(○□)

△×△×

ちなみに、のところをにしてもらっても使えます。

さて、これって、本当に成り立つのかな?実際に計算して見ましょう。

(7+3)×5=10×5=50

( )の中を先に計算して、後からかけ算をしてみました。では、分配法則を使ってみましょう!

(7+3)×5=7×5+3×5=35+15=50

同じ計算結果になりましたね。でも、今回見る限り、

「こんなの使ってなんかいいことあるの?」

って気がしませんか?分配法則は、問題によって、ものすごく力が発揮するんです。

( × 63

ということで、これを( )の中からやろうとすると、通分して・・・面倒くさいので、分配法則を使います。

( × 63 ×63 ×63 18+28=46

どうですか?簡単に計算できたと思いませんか?では、こんな問題はどうでしょう?

3.1415×128−2.1415×128

かけ算が先ですから・・・ ・・・ ・・・ 「5桁×3桁なんかやってられるか!」
なんてね。実はこれって、暗算でできちゃいますよ。分配法則を使えば!

3.1415×128−2.1415×128=(3.1415−2.1415)×128=1×128=128

ねっ!簡単でしょ! 「×128を( )の外に出しちゃえ!」という考えでできるんです。

 れ い だ い

それでは、例題をやって見ましょう!今までの説明がながかったので、今回は2問だけにしますね。

<例 題>
次の式を計算しましょう!
(1) −2×{3−(8−3)}      (2)  −65−65×35

では、やってみましょう!


(1) −2×{3−(8−3)}

  =−2×{9−(8−3)} (まずは累乗の計算をしました)

  =−2×(9−5)     ({ }の中の( )を先に計算した)

  =−2×4         (( )の中の計算をした)

  =−8


(2) −65−65×35

  =65×6565×35 (65=65×65ですね)

  =65×(−65−35)    (65を( )外に出す、分配法則を使いました)

  =65×(−100)      ( ( )の中を計算しました)

  =−6500


ということで今回はここまでにしま〜す!お疲れ様でした。

次回は、正負の計算の最後ということで、「正負の計算の応用」です。平均を楽に求めましょう!

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