四則混合計算 四則混合計算とは、たし・ひき・かけ・わり算が含まれる計算のことです。
計算の順序は約束があります。1つずつ見ていきましょう。 ・(原則)左から順番に!
という感じで左から順に計算していきます。でも、「+と( )の省略」というところでも書いたように、実はこれって、正負のたし算だったんで、加法の交換法則(「正負の数のたし算」で説明)を使うと楽にできるんですね。
もちろん、正の部分どうしのたし算と負の部分どうしのたし算は、「原則左から」を使っています。 全部、かけ算・わり算のときも「原則左から」は使えます。
という感じですね。でも、「わり算は逆数のかけ算」を使うと「約分できまくり」なんで、結構計算は楽にできますよ。では、次です。 ・かけ算,わり算は先に処理
上ではかけ算を例にあげてやりましたが、わり算でも同じです。先にしてください。次の例も見ておきましょう。
かけ算とわり算が2つありますね。こんなときは、同時に処理します。では、さらに次です。 ・( )の中を先に処理
( )の中を先に計算していってください。そのときもちろん「原則左から」と「かけ・わりの先処理」はきちんと守ってね。 次のように{ }を使うときもあります。{ }は( )と見分けをつけるようにするために使います。これも、{ }が先で、{ }の中に( )があるので( )が一番最初!
{ }の中の( )がなくなったら、{ }を( )に変えるのが一般的ですね。(変えなくても影響ないですが・・・) <注意> (+7)−{(−3)−(−5)}×(+2) という感じですね。 { }のほかに[ ]もあります。 [ { ( ) } ] という順になります。ぎりぎり、ここくらいまでかな。これ以上「かっこ」を使うと見ばえがよくないですからね。では、かっこの名称を書いておきますね。書いておかないと読むときに困りますからね。
かっこ 読み方(名前) ( ) 小かっこ { } 中かっこ [ ] 大かっこ ですよ。
さて、上でも出てきたように「交換法則」というのがありましたね。そのほかにも、「結合法則」、「分配法則」というものがあります。計算が楽にできるようにと結構、無意識で使ってるんですよね。 「交換法則」を含めて1つずつ紹介しますね。 ・交換法則
「7たす3」も「3たす7」も同じ! 「7かける3」も「3かける7」も同じ! というやつですね。かけ算とかでは、結構無意識に使っちゃったりしますね。「ひちさんにじゅういち」というよりも、「さんしちにじゅういち」というほうが言いやすいと無意識に使いませんか?
これは、「原則左から」を打ち破る法則です。 さて、結合法則や交換法則を使って計算が楽にできるか、やってみましょう。 8×97×125 これを例にとって、やって見ましょう。まず、苦労することを確認! 8×97×125=776×125=97000 8×97も暗算ではしんどいし、次に(3けた)×(3けた)の計算が待っているんですよ。「ぞっ〜!」としますね。
8×125はしんどいですが、やってしまうと後は楽ですよね。ちなみに、覚えておいた方がいい計算を書いときますね。
2×5=10 4×25=100 8×125=1000 では、結合法則を使うとどんないいことが・・・ 上の方で「結合法則を使っている」といいましたよね。
これです。どこで、どんな法則を使っているのか見てみましょう。
・分配法則
(○+□)×△ = △×(○+□) = ちなみに、+のところを−にしてもらっても使えます。 さて、これって、本当に成り立つのかな?実際に計算して見ましょう。 (7+3)×5=10×5=50 ( )の中を先に計算して、後からかけ算をしてみました。では、分配法則を使ってみましょう! (7+3)×5=7×5+3×5=35+15=50 同じ計算結果になりましたね。でも、今回見る限り、 「こんなの使ってなんかいいことあるの?」 って気がしませんか?分配法則は、問題によって、ものすごく力が発揮するんです。
ということで、これを( )の中からやろうとすると、通分して・・・面倒くさいので、分配法則を使います。
どうですか?簡単に計算できたと思いませんか?では、こんな問題はどうでしょう? 3.1415×128−2.1415×128 かけ算が先ですから・・・ ・・・ ・・・ 「5桁×3桁なんかやってられるか!」 3.1415×128−2.1415×128=(3.1415−2.1415)×128=1×128=128 ねっ!簡単でしょ! 「×128を( )の外に出しちゃえ!」という考えでできるんです。
それでは、例題をやって見ましょう!今までの説明がながかったので、今回は2問だけにしますね。
<例 題> では、やってみましょう! (1) −2×{32−(8−3)} =−2×{9−(8−3)} (まずは累乗の計算をしました) =−2×(9−5) ({ }の中の( )を先に計算した) =−2×4 (( )の中の計算をした) =−8 (2) −652−65×35 =−65×65−65×35 (652=65×65ですね) =65×(−65−35)
(65を( )外に出す、分配法則を使いました) =65×(−100) ( ( )の中を計算しました) =−6500 ということで今回はここまでにしま〜す!お疲れ様でした。 次回は、正負の計算の最後ということで、「正負の計算の応用」です。平均を楽に求めましょう! トップページへ
計算のルール
5+3−4+2−3
=
8−4+2−3
=
4+2−3
=
6−3
=
3
5+3−4+2−3
=
5+3+2−4−3
=
10−7
=
3
(でも、実は結合法則というのも使っています)
7×9÷3×2÷6
=
63÷3×2÷3
=
21×2÷3
=
42÷3
=
14
7+3×2−2
=
7+6−2
=
13−2
=
11
7×3−18÷2
=
21−9
=
12
9×(7−3×2)−5
=
9×(7−6)−5
=
9×1−5
=
9−5
=
4
7−{(6−3)×2}+5
=
7−(3×2)+5
=
7−6+5
=
1+5
=
6
正負の数のときに、(+6)や(−3)のように、( )を使う習慣があります。この( )は「+と6で1かたまりの数」、「−と3で1かたまりの数」という意味で、「先に計算」という意味ではありません。(というか、計算できないし・・・)
このとき、「先に計算」という( )は{ }を用いています。例えば、
3つの法則
○+□=□+○
(加法の交換法則)
○×□=□×○
(乗法の交換法則)
(○+□)+△=□+(○+△)
(加法の結合法則)
(○×□)×△=□×(○×△)
(乗法の結合法則)
8×97×125
=
8×125×97
(交換法則を使った)
=
1000×97
(左から計算した)
=
97000
(左から計算した)
5+3−4+2−3
=
5+3+2−4−3
=
10−7
=
3
5+3−4+2−3
=
5+3+2−4−3
(交換法則を使った)
=
8+2−4−3
(左から計算しました。)
=
10−4−3
(左から計算して、次は10−4のはずが・・・)
=
10−7
(後ろを先にしています。これは結合法則を使いました)
=
3
○×△+□×△
△×○+△×□
(
2
+
4
)
×
63
7
9
(
2
+
4
)
×
63
=
2
×
639+4
×
637=18+28=46
7
9
7191
なんてね。実はこれって、暗算でできちゃいますよ。分配法則を使えば!
れ い だ い
次の式を計算しましょう!
(1) −2×{32−(8−3)} (2) −652−65×35
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