+と( )の省略
このページタイトルでの+はたし算記号の方です!ご注意を・・・
正負の数のひき算のときに、ひき算はたし算にできるといいました。よーするに、
「たし算の計算の仕方だけ覚えりゃいいのね!」
ということなんですよね。前回の例題ですが、
(-1)-(-2)+(-3)-(+4)+(-5)
というのをやりました。これは、全部、たし算に直して、
(-1)+(+2)+(-3)+(-4)+(-5)
となるんでした。
さて、数学の研究をしている人って結構「面倒くさがり家」なんですよね、わかりきっていることは書かずに省略するんだ! ということで、()と()の間には+(たす)があるということがわかるので、省略しましょう。
(-1) (+2) (-3) (-4) (-5)
さっ!省略しましたよ。()と()の間には+(たす)が省略されたんですよ。さらに、この( )も書くのが面倒臭いなぁ。え~い!
-1 +2 -3 -4 -5
でいいだろ!ということで、+(たす)記号と()を省略して、
-1+2-3-4-5
とあらわすことになりました・・・
では、「すべて+(たす)に変えて」→「さらに、+(たす)を消して」→「( )を省略して」というのを順番にやるの?
それこそ、面倒臭いですよね。ということで、( )をはずすルールがあります。それは、次のとおりです。
先頭について |
(+□) → □ |
( )と+を省略 |
(-□) → -□ |
( )だけを省略 |
これは、すぐに覚えれると思います。正の数のときは「( )と+を省略」です。( )の省略はここでの目標ですよね。正の数のときは正の数を表す「+(プラス)」の記号が省略できることを思い出してもらうと+が省略されるのもわかりますね。さらにもう1つ、
先頭以外について |
+(+□),-(-□) → +□ |
同符号のときは+にして( )をはずす |
+(-□),-(+□) → -□ |
異符号のときは-にして( )をはずす |
これは、しっかり覚えましょう!特に、「同符号のときは+」,「異符号のときは-」はかけ算・わり算でも同じ覚え方するんでね。
それでは、1つやっておきましょう。
(+5)+(-3)-(+4)-(-2)+(+1)
これの( )をなくしてみましょう。さて、( )と( )の前の「+(たす),-(ひく)」記号とを1つの組として見てくださいね。つまり
(+5) +(-3) -(+4) -(-2) +(+1)
で見るんですよ。先頭の(+5)は+と( )を省略ですから、5だけになりますね。あとは、「同符号のときは+」,「異符号のときは-」のルールにのっとってくださいね。では、はずしますよ。
5 -3 -4 +2 +1
となりますから、
5-3-4+2+1
で( )がなくなりました。
さて、それでは、計算の仕方ですが、計算は「たし算」だけ覚えていたらよかったんですよね。もう一度まとめを出しときますね。
同符号の加法 |
符号は同じ!数字は和! |
異符号の加法 |
符号は大きい方! 数字は差! |
思い出してもらえましたか。それでは、先ほどの「5-3-4+2+1」を計算してみましょう。
数字と前の符号で1つの数字だと思うんですよ。
5 -3 -4 +2 +1
でしたね。では、計算は同じ符号同士のたし算から先にします。つまり、「5,+2,+1」と「-3,-4」これらを先に足します。同符号のたし算ですから「符号は同じ!数字は和!」ですよ。だから正の方は8,負の方は-7ですから
8 -7
ですね。後は、異符号の加法でこの2つの数字を計算してください。「符号は大きい方!数字は差!」でしたからね。ということは、
1
が答えですね。
それでは、例題をやって見ましょう!前回と同じ例題です。
<例 題> 次の式を計算しましょう! (1) (-6)-(-5) (2) (+4)-(+2) (3) (-4)-(-5)-(+7) (4) (-1)-(-2)+(-3)-(+4)+(-5) |
では、やってみましょう!
(1) (-6)-(-5)
=-6+5 ←( )をはずしました。異符号の加法になりますね。
=-1 ←「符号は大きい方!数字は差」で計算しました。
(2) (+4)-(+2)
= 4-2 ←( )をはずしました。異符号の加法になりますね。
= 2 ←「符号は大きい方!数字は差」で計算しました。
(3) (-4)-(-5)-(+7)
=-4+5-7 ←( )をはずしました。
= 5-11 ←同じ符号(-4と-7です)を持つものを計算しました。
=-6
(4) (-1)-(-2)+(-3)-(+4)+(-5)
=-1+2-3-4-5 ←( )をはずした。
= 2-13
=-11
ということで今回はここまでにしま~す!ありがとうございました。
次回は、ついにかけ算です!
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